前立腺がんとは
男性の前立腺に発生する悪性腫瘍。男性がんの中で罹患数第1位の疾患です。70%以上が前立腺の外側である外腺で発生します。他の癌にくらべると進行は遅いため、早期発見と適切な治療で完治が望めます。
前立腺がんの原因・危険因子
加齢とともに発症リスクは高くなるため高齢の患者さんが多い傾向にあります。その他にも家族歴、前立腺肥大症、食生活(高脂肪食)、遺伝子変異などの危険因子があります。
自覚症状
早期の前立腺癌では自覚症状がなく、健康診断や人間ドックなどの採血で偶然発見されるケースが多いです。がんが進行すると排尿困難、頻尿、夜間尿、血尿、血精液症(精液に血が混ざる)などの自覚症状が現れ、骨転移すると腰痛や他の部位の痛みが見られます。
診断方法
- 血液検査 PSA(前立腺特異抗原)検査
- 直腸診
- 前立腺生検
- 画像検査 MRI、CT、 骨シンチグラフィ(転移の評価)
治療
がんの進行度や悪性度、患者さんの年齢・合併症などを総合的に判断して治療方針を決定します。基本的な治療内容は下記の通りです。
- 経過観察(監視療法)
すぐに治療を開始する必要がないと判断された場合は、経過を観察しながらQOLの維持・向上を図ります。 - 手術(提携病院を含む他院に紹介)
前立腺全摘除術:手術支援ロボット「ダビンチ®」を使用して手術を行います。提携病院は北海道でもトップクラスの症例数を有しています。
- 放射線治療
- 薬物療法
ホルモン療法
化学療法(診断時から転移がある・進行している場合はすぐに化学療法になる可能性があります。その場合は他院に紹介)
免疫療法や分子標的薬(非常に稀)
治療にかかる期間
- 手術:入院 1〜2週間
- 放射線治療:外来で数週間(25〜35回程度)
- 薬物療法:外来通院で長期継続(数年単位)
費用
- 前立腺全摘(ロボット支援):自己負担 400,000〜500,000円程度
- 放射線治療:約 250,000〜300,000万円(自己負担)
- 小線源治療(ブラキセラピー): 400,000〜500,000万円程度(自己負担)
- ホルモン療法(注射薬+内服):月額10,000〜30000円(自己負担)
- 新規薬剤(アビラテロン等):月額数万円〜十数万円(高額療養費制度を利用)