腎癌とは
腎臓の細胞ががん化した悪性腫瘍を腎がんといいます。発症のピークは60〜70歳代で、男女比は約2:1となっています。腎臓の癌は早期発見できれば手術によって根治が目指せるので、いかに小さいうちに見つけるかが非常に重要となります。超音波検査で発見されることもありますが、CTの方が精度高く検査することができます。
腎癌の原因・危険因子
喫煙や肥満、高血圧などの生活習慣に加えて、透析歴(嚢胞性腎症に関連)や遺伝的要素も大きく関わっています。
自覚症状
早期ではほとんど自覚症状がないため、健康診断などで偶然見つかるケースが多いです。進行すると血尿や腰・わき腹の痛み、発熱、体重減少、倦怠感などの自覚症状が現れます。
診断方法
- 画像検査 超音波検査・CT(第一選択)
- 尿検査
治療(提携病院を含む他院に紹介)
癌が腎臓内にとどまっている場合は腫瘍を取り除く手術で根治を目指すのが一般的です。身体への負担を考慮してロボット支援手術、次いで開腹手術、腹腔鏡手術が選択されます。腫瘍が小さい場合は腎部分切除術、大きい場合には根治的腎摘除術(腎臓全体を摘出)を行うことになりますが、部分切除で腎臓をどれだけ残せるかが予後を決めることになりますので、治療の方針は慎重に決定する必要があります。
患者さんが高齢の場合や合併症の影響で手術が難しい場合は、腎臓がんを凍結してがん細胞を破壊する「凍結療法」、電極を刺しこみラジオ波帯の高周波電流で腫瘍組織を凝固する「ラジオ波焼灼療法」が選択されることもあります。
がんが進行、あるいは転移している場合にはがん細胞の増殖を抑える「分子標的薬」と免疫ががん細胞を攻撃するよう促進する「免疫チェックポイント阻害薬」の併用療法が行われます。
※提携病院を含む他院への紹介となります。
治療にかかる期間
- 手術入院:7〜14日程度
- 薬物療法:外来通院で継続(数か月〜数年)
費用(健康保険3割負担)
- 腹腔鏡下手術:自己負担300,000〜400,000円程度(手術点数 約33,000点+入院費)
- 腎摘除術、腎部分切除術(ロボット支援): 自己負担400,000〜500,000円程度
- 分子標的薬・免疫療法:1か月あたり数十万円 (高額療養費制度を利用)