排尿障害とは
尿の貯留・排出の機能に異常があり、排尿に不快感が出る状態を総称して排尿障害といいます。
排尿障害の原因
過活動膀胱や膀胱炎、加齢による尿道括約筋機能の低下(ためるための栓が弱くなるイメージ)が原因となって尿が溜まりにくくなる畜尿障害と、前立腺肥大症や尿道狭窄、神経因性膀胱(脊髄損傷、糖尿病などで神経が障害され膀胱が収縮する力が弱まることで発症)などで尿が出しにくくなる排出障害に大別されます。
自覚症状
排尿に時間がかかる、尿の勢いが弱い、途中で途切れる、残尿感がある、頻尿、尿意切迫感(突然尿意を感じてトイレに駆け込まなければならない)、尿失禁(腹圧性・切迫性)などの自覚症状が挙げられます。
診断方法
- 症状スコア:IPSS(国際前立腺症状スコア)、排尿日誌の記録
- 尿検査
- 残尿測定
- ウロフロメトリー
- 血液検査:腎機能、前立腺特異抗原(PSA:前立腺癌が原因のことが稀にあるため)
- 画像検査:超音波、CT
- 膀胱鏡:尿道狭窄、膀胱内の観察(昔バイクに乗っていた、乗馬をしていた、事故にあったなどで尿道損傷がおき、尿道狭窄が起きていることがあります。薬でなかなか治らない場合は検査)
治療
就寝前の水分摂取を控える、カフェイン・アルコールの制限、便秘の改善など、生活習慣を改善するとともに、原因に合わせて薬物療法、手術療法を選択します。
前立腺肥大症が原因の場合は薬物療法の他、「経尿道的前立腺切除術(TURP)」「ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)」「水蒸気治療(Rezum)」「経尿道的前立腺尿道リフト」などの手術療法があります。尿道狭窄が牽引の場合は尿道拡張や尿道形成術、尿失禁が見られる場合はスリング手術や人工尿道括約筋などの治療法が検討されます。
薬物療法の治療期間は主に1〜3か月、その後長期にわたって継続するケースが多いです。手術療法の場合、数日〜1週間の入院の後、2〜4週間程度で社会復帰が可能です。
※手術が必要な場合は提携病院を含む他院への紹介となります。
費用(3割負担の目安)
- 初診+検査(尿検査・残尿測定・ウロフロ):3,000円程度
- 薬物療法:月1,000~2,000円程度
- 手術療法:各100,000円程度